プログラム
- プログラム集 (PDF)
- 特別企画 抄録 (PDF)
- 一般演題 抄録(PDF)
学会当日に配布するプログラム集のPDFを公開いたします。各セッションの企画意図や山形での情報を多数追加した拡張版です。是非ご覧ください。
耳科学会で従来Otology Japan第4号として発行しておりました抄録集の印刷媒体は、今回からなくなりました。
PDF版をオンラインで公開させていただきます。
特別講演
特別講演1
中耳針状鏡管見
司会:村上 信五(名古屋市立東部医療センター)
演者:野村 恭也(東京大学名誉教授/昭和大学)
特別講演2
OriginalからStandardへ(仮)
司会:小松崎 篤(東京医科歯科大学名誉教授)
演者:奥山 清行(工業デザイナー/KEN OKUYAMA DESIGN 代表/イタリア ピニンファリーナ社 元デザインディレクター)
特別講演3
Listen up! The outer hair cell wiggle is shouting
司会:山岨 達也(東京大学)
演者:Joseph Santos-Sacchi(Yale University School of Medicine, USA)
特別講演4
How to prepare the age-related hearing loss in the aging society of Japan-Korea?
司会:村上 信五(名古屋市立東部医療センター)
演者:Sung-Won Chae(Korea University School of Medicine, Guro Hospital, Seoul, Korea)
テーマセッション
テーマセッション1
INNOVATIONS IN OTOLOGY
TEES: Paradigm shift in ear surgery
Moderator: Mohamed Badr-El-Dine(Faculty of Medicine, Alexandria University, Egypt)
Chair: 欠畑 誠治(山形大学)
Keynote /Symposium participant: Livio Presutti(University Hospital of Modena, Italy)
The role of endoscopy in otologic surgery: from history to new perspectives of an innovative technique
Symposium participant: Daniele Marchioni(University of Verona, Italy)
The use of different angled-endoscopes in lateral skull base pathologies
Symposium participant: Yong Cui(Guangdong Provincial People’s Hospital, China)
What should we do to face challenges of paradigm shift in ear surgery?
Symposium participant: Adrian James(University of Toronto, Canada)
TEES in children: Is it really a paradigm shift?
Symposium participant: Jong Woo Chung(Asan Medical Center, University of Ulsan College of Medicine, Korea)
Changing trends. Getting more accustomed to the TEES
微細な構造を可視化できる手術用顕微鏡の登場が、耳科手術の概念を根本的に変える最初のパラダイムシフトを引き起こしたのは1950年代である。顕微鏡により病変を明視・拡大視することで、確実に病変を取り除くだけではなく、中耳機能を温存し改善する手術が可能となった。「命を守るための手術」から、「命と機能を守る手術」への大転換が起きた。
第2のパラダイムシフトを引き起こしたのが、広角な視野を持ち、対象への接近・拡大が可能で、死角の少ない手術支援機器、内視鏡の登場である。さらに高精細ビデオカメラシステムと組み合わせることにより、人間の「眼」を超える「目」を手に入れた。外耳道を中耳や内耳へのアクセスルートとして再発見した経外耳道的内視鏡下耳科手術(TEES)により、低侵襲な機能的耳科手術を安全確実に行うこと可能となった。
このセッションでは、TEESの現況とその最先端について各国のLeading surgeonに紹介してもらい、これからの耳科手術について語り合う。
テーマセッション2
AUDITORY IMPLANTS
Pediatric, bilateral cochlear implant, bilateral perception, plasticity
Moderator/keynote: Blake C. Papsin(Hospital for Sick Children, Canada)
Neuroplasticity and Bilateral Cochlear Implantation
Chair/Panelist: 内藤 泰(神戸市立医療センター中央市民病院)
Panelist: 樫尾 明憲(東京大学)
Panelist: Joachim Müller(University of Munich, Germany)
Panelist: 吉村 豪兼(信州大学)
本邦の小児人工内耳手術は1990年代前半に始まり、その成績の蓄積に伴い、低年齢手術と両側人工内耳装用の有用性が確認されてきた。さらに2014年の小児人工内耳適応基準改定で「両耳聴実現のために両耳装用を否定しない」とされたことから両側同時手術も定着しつつある。このテーマセッションでは難聴小児の聴覚、音声言語発達に両側人工内耳がどのように貢献するかを概括するとともに、逆にこのような臨床知見から小児の聴覚発達に関して何が新しく明らかになったのかを考える。本セッションはトロント大学のPapsin教授が小児人工内耳の臨床成績と生理学的知見について基調講演を行い、次いでパネリストが各々の施設における人工内耳プログラムの概要と両側人工内耳に関する考え方を述べる。総合ディスカッションでは両側人工内耳の利点だけでなく、両側人工内耳が勧められない状況、両側人工内耳の障害となる要因、逐次手術の適否についても議論を深める。
テーマセッション3
INNOVATIONS IN OTOLOGY
Role of AI, AR and Robot in otology
Moderator/Keynote: George B. Wanna(New York Eye and Ear and Beth Israel of Mount Sinai, USA)
The Use of Mixed Reality and the Extracorporeal Video Microscope “Exoscope” in Otology and Skull Base Surgery
Chair/ Symposium participant: 松本 希(九州大学)
An augmented reality interface for transcanal endoscopic ear surgery
Symposium participant: Alejandro Rivas(Vanderbilt University Medical Center, USA)
Robots in Otologic Surgery
Symposium participant: Jae Ho Chung(Hanyang University, Korea)
Application of the Artificial intelligence in otology field
混合現実、人工知能、ロボット手術、マシンラーニングは耳科学の分野ではまだ誕生したばかりであり、事実これらを主導するほとんどの分野は研究段階である。しかし世界のいくつかの主要な研究施設においてこれらの技術を使い始めており、適切に選ばれた環境下では使用可能で信頼性もあることが判明しつつある。これらの技術を使うことによるメリットは疑う余地がないが臨床結果に有益な結果をもたらすと証明するためにはまだ多くの努力が必要である。しかしながらこれら先進的な技術を導入することは多くの病院にとって困難だがやりがいのある作業になるであろう。
このテーマセッションでは世界の主要な耳鼻咽喉科の研究施設からの発表をいただけることになり大変興奮している。異なる施設で行われたこれらのイノベーションを評価する機会を通して、この分野の限界、改善案、展望について活発で刺激的な議論が行われことを期待している。
テーマセッション4
EDUCATION
Learning tools for otologic surgery; YouTube, apps, artificial temporal-bone models
Moderator/Keynote: Rudolf Probst(University Hospital Zürich, Switzerland)
Education in otologic surgery and the role of artificial temporal-bone models
Chair/Symposium participant: 香取 幸夫(東北大学)
The situation of surgical training using donated cadavers in Japan
Symposium participant: Nirmal Patel(University of Sydney / Macquarie University, Australia)
Online Videos for Endoscopic Ear Surgery Education
Symposium participant: 平賀 良彦(慶應義塾大学/静岡赤十字病院)
Temporal bone Educational Apps about 3D Layer Anatomy and CT/MRI imaging
側頭骨手術はその取り扱う構造が精緻で、三次元的に複雑に配置していることから、解剖学的理解をすすめて手術手技を習得するまでに多くの経験を有する。それゆえ他領域の手術にも増して、実際の手術を実施しつつ経験を積むon-the-job trainingに従事する前に、教科書や診断画像(CT,MRI)、手術動画、精緻なモデル、ご遺体などを用いた実習、すなわちoff-the-job trainingを実施することが、術者の育成ならびに患者の安全を担保する上で有用である。本セッションでは側頭骨手術の教育に関して経験の豊かなRudolf Probst教授が講演を行い、引き続いてオンライン動画を用いた教育についてNirmal Patel先生が、画像を用いた教育アプリケーションについて平賀良彦先生が、ご遺体を用いた手術研修について香取幸夫が解説を行う。セッションを通して側頭骨手術教育の発展の可能性にふれ、学会に参加される方々の施設において手術教育の一助となることを目的とする。
テーマセッション5
INNOVATIONS IN OTOLOGY
Heads-up Surgery: Ergonomics in ear surgery
Moderator/Keynote: Daniel J. Lee(Harvard Medical School, USA)
Surgeon safety: “Heads-up” endoscopic (EES) and exoscopic (ExES) approaches for ear and lateral skull base surgery
Chair: 水足 邦雄(防衛医科大学校)
Symposium participant: Matthew Yung(Ipswich Hospital, United Kingdom)
The Effects of Prolonged Microscopic Work on the Neck and Back
Symposium participant: Michael CF Tong(The Chinese University of Hong Kong, Hong Kong)
Endoscopic/ Microscopic Ear Surgery: One-hand or two-hands?
共催: カールストルツ・エンドスコピー・ジャパン株式会社
耳科手術の歴史は顕微鏡の使用により大きく発展してきたことは言うまでも無い。しかし、顕微鏡は術野を観察するために接眼レンズをのぞき込む必要があり、手術部位によっては術者の体位や頭位が不自然となる事がしばしばある。この手術姿勢のため、顕微鏡手術による術者の頸部に負担がかかることがあるだけでなく、部位によっては手術操作そのものが困難となることもある。
本セッションでは、世界トップレベルのotologistであるDaniel J. Lee先生、Matthew Yung先生、Michael Tong先生により、新しい耳科手術の潮流である”heads-up Surgery”についてシンポジウム形式で議論を進める。顕微鏡手術での術者の頸部・背部への負担、内視鏡および新しいデバイスであるexoscope(外視鏡)を用いた手術の利点等について、卓越した耳科手術の名手による見解が議論される予定である。
テーマセッション6
SKULL BASE TUMORS
Treatment principles of vestibular schwannomas -Scientific evidence applied to the indivisual patients-
Moderator/Keynote: Per Caye-Thomasen(Copenhagen University Hospital, Denmark)
Treatment principles in vestibular schwannomas - scientific evidence applied to the individual patient
Chair: 宮崎 日出海(耳鼻咽喉科・小児耳鼻咽喉科 宮崎クリニック/東京女子医科大学東医療センター)
Symposium participant: Mohamed Badr-El-Dine(Faculty of Medicine, Alexandria University, Egypt)
Value of endoscope, used as an adjunct to the microscope, in improving surgical outcome of patients with vestibular schwannoma
Symposium participant: Livio Presutti(University Hospital of Modena, Italy)
Treatment of vestibular schwannomas: endoscopic combined and exclusive approaches to the inner ear and cerebello-pontine angle
Symposium participant: Yang Sun Cho(Sungkyunkwan University School of Medicine, Samsung Medical Center, Korea)
Management of vestibular schwannoma in Samsung Seoul Hospital
Symposium participant: 大石 直樹(慶應義塾大学)
Role of hearing preservation surgery for small and medium-sized vestibular schwannomas: hearing-focused strategy
Symposium participant: In Seok Moon(Yonsei University College of Medicine, Korea)
New Research Concepts for Vestibular Schwanoma
まさに国際学会の如くの頭蓋底外科ビッグセッションが実現した。欧州頭蓋底外科学会を代表する3名と、韓国からは欧米で鍛えたトップリーダー2人、ここに日本の気鋭の術者が加わり計6名の術者から頭蓋底外科のカッテングエッジをご披露頂く。耳科医による頭蓋底外科の今の世界的潮流を一度に知ることができる絶好の機会となることであろう。これから頭蓋底外科を学ぼうと思っている先生方、耳科手術を始めたばかりの先生方にも是非参加して頂きたいセッションである。研究に従事する若い耳科医の先生方にも興味を持って頂こうと、各講師には聴神経腫瘍の基礎研究、疫学研究の内容も組み込んで頂く。トップサージャンである彼らが治療に結び付く研究をどう組み立ててきたか、そのアプローチも拝聴したい。日本では頭蓋底外科は脳神経外科の領域のように囚われがちであるが、このセッションを聞けばそうではないことに気付いて頂けるはずである。
テーマセッション7
INNER EAR/ MIDDLE EAR REGENERATION
From bench to bedside
Moderator/keynote: Joseph Santos-Sacchi(Yale University School of Medicine, USA)
Bedside tales from the bench: the dilemma of the basic scientist
Chair/Symposium participant: 金丸 眞一(北野病院/神戸医療産業都市推進機構 先端医療研究センター)
Regeneration of the middle ear gas exchange function for treatment of the intractable otitis media
Symposium participant: 大島 一男(大阪大学)
Hair Cell Regeneration and Stem Cells: Historical and Recent Advances
Symposium participant: Judith Kempfle(Massachusetts Eye and Ear Infirmary, Harvard Medical School, USA)
Regeneration of inner ear synapses with novel bone-binding neurotrophin analogues
Symposium participant: 藤岡 正人(慶應義塾大学)
Regeneration of auditory hair cells as a therapeutic for sensorineural hearing loss
Symposium participant: Dong-Kee Kim(Daejeon St. Mary’s Hospital, College of Medicine, The Catholic University of Korea, Korea)
Nanoparticle-based intratympanic drug delivery for treatment of inner ear disease
本シンポジウムは、中耳・内耳の再生を主題とし、現時点で再生研究がどの段階まで進んでいるかを様々な角度から明らかにすることを目的にしたものです。
Joseph Santos-Sacchi先生にはKey Note Lecture で「研究者のジレンマ」と題した講演。大島一男先生には、過去半世紀の内耳再生の歴史と最近の進歩、臨床面における蝸牛の機能的再生を達成するための内耳細胞と幹細胞の基礎的生物学の探求の有用性について、続いてJudith Kempfle 先生には、神経線維の伸長とそのシナプスの温存に有効であるBDNF(brain-derived neurotrophic factor)とNT3(neurotrophin-3)の効果を持続させる新薬剤開発、そして藤岡正人先生には、過去15年にわたる内耳有毛細胞の再生研究の概要とその成果、ヨーロッパで臨床試験を展開している支持細胞からの有毛細胞への分化を妨げる内因性「再生阻害因子」をターゲットにした治療法の開発。Dong-Kee Kim先生には、内耳に薬剤、遺伝子、成長因子を届けるための担体や徐放調整などナノパーティクルに関しての知見、そして私金丸眞一が、難治性中耳炎の根本治療として中耳ガス交換能の回復を目的とした、乳突蜂巣再生の臨床研究についてお話ししたいと思います。
テーマセッション8
MIDDLE EAR SURGERY
Ossiculoplasty based on biomechanics
Moderator/Keynote: Alexander Huber(University Hospital Zürich, Switzerland)
MIDDLE EAR SURGERY, Ossiculoplasty based on biomechanics
Chair: 羽藤 直人(愛媛大学)
Symposium participant: 小池 卓二(電気通信大学情報理工学研究科/脳・医工学研究センター)
Ossiculoplasty based on measurement and simulation
Symposium participant: 山本 裕(東京慈恵会医科大学)
Current state of ossiculoplasty in Japan and clinical factors related to the hearing results
Symposium participant: Robert Vincent(Causse Ear Clinic, France)
Ossiculoplasty in Missing Malleus : The Malleus Replacement Prosthesis
1964年の前回東京オリンピックの頃、日本は中耳伝音メカニクス研究の先進国であり、多くの新規知見が世界に向けて発信されていました。鼓膜や耳小骨の振動様式や役割に関する研究は、後に鼓室形成術の手技改善や人工耳小骨、人工中耳の開発に生かされました。それ以降、残念ながら本邦の中耳伝音メカニクス研究は衰退し、欧米に後れを取っているのが現状です。特に日本では未だに使用できないチタン製人工耳小骨の開発、改良が欧米で進み、より良い聴力改善を目指して多様な人工耳小骨が使い分けられているのが現状です。本シンポジウムでは1960年代生まれの4名のシンポジストが各国、各領域代表として、中耳メカニクス研究および臨床の金メダルを目指してバトルを繰り広げてくれると期待しています。2020年の東京オリンピックに向け、中耳伝音メカニクスを正しく理解し、関連研究を行うことの重要性を再認識いただければ幸いです。
テーマセッション9
MIDDLE EAR SURGERY
Stapes surgery for otosclerosis: scientific background and clinical results
Moderator/Keynote: Robert Vincent(Causse Ear Clinic, France)
Complications in Stapes Surgery – Techniques and Results
Chair/Panelist: 小島 博己(東京慈恵会医科大学)
Panelist: Sune Land Bloch(Copenhagen University Hospital, Denmark)
Panelist: Alexander Huber(University Hospital Zürich, Switzerland)
Panelist: Brandon Isaacson(UT Southwestern Medical Center, USA)
Panelist: Joachim Müller(University of Munich, Germany)
アブミ骨手術の目的は後にも先にも聴力改善であり、どの施設の聴力成績も90数パーセントと満足すべきものである。しかし1つ1つの術操作は非常に繊細であり、一歩間違えると高度感音難聴をきたすため、経験を積めば積むほど術者にプレッシャーがかかる手術でもある。一連の操作がスムーズに終われば良いが、obliterative otosclerosisや顔面神経の走行異常、中耳奇形の合併、gusherなど様々なアクシデントが術中に発生した場合、これらに対処する技術・経験を持ち合わせる必要がある。
このセッションでは日本の施設では考えられない7000例以上の経験をもつRobert Vincent教授にまずKey note lectureをしていただき、これらの合併症に遭遇した時の対処法について伺う。続いて各パネリストの短いプレゼンテーションの後に総合討論を行う。内容は前述の合併症に対する対処に加え、内視鏡下アブミ骨手術と記憶形状合金素材について検討する予定である。
当パネルディスカッションが今後の診療に役立つことができれば幸いである。
テーマセッション10
AUDITORY IMPLANTS
Challenges in cochlear implant (expanding indications, hearing preservation)
Moderator/Keynote: 宇佐美 真一(信州大学)
Factors Affecting Hearing Preservation
Chair: Alejandro Rivas(Vanderbilt University Medical Center, USA)
Symposium participant: George B. Wanna(New York Eye and Ear and Beth Israel of Mount Sinai, USA)
Predictive Factors for short and long term hearing preservation in cochlear implantation
Symposium participant: Alexander Huber(University Hospital Zürich, Switzerland)
ECoG – A monitor for hearing preservation?
Symposium participant: 高橋 優宏(国際医療福祉大学三田病院)
Cochlear volume as a predictive factor for hearing preservation after EAS surgery
Symposium participant: Blake C. Papsin(Hospital for Sick Children, Canada)
Analysis of the Etiology and Indications for Cochlear Implantation in Children with Single-Sided Deafness
現在、残存聴力のある患者への人工内耳あるいは一側性難聴に対する人工内耳など、人工内耳の適応拡大が進んでいる。低侵襲手術および柔らかな電極を用いることにより内耳機能(残存聴力)を温存したまま人工内耳手術ができることが明らかになり、残存聴力活用型人工内耳(EAS)として現在臨床に広く定着しつつある。EASの残存聴力温存(hearing preservation)の概念は内耳の構造保存(structure preservation)の考え方につながることから、すべての人工内耳に通じる考え方として重要である。全周波数にわたる重度難聴患者に対しても蝸牛損傷を避けることは将来的な聴神経の変性を予防する意味からも重要である。聴力温存には患者の年齢、蝸牛長、蝸牛容積、原因、使用する電極など様々な要因が関係していることが知られている。本テーマセッションでは、それぞれの施設における低侵襲手術の現状と聴力温存に及ぼす因子について討論する予定である。
テーマセッション11
SUPERIOR SEMICIRCULAR CANAL DEHISCENCE SYNDROME
New treatment modality/Insights into cochlear mechanics and physiology
Moderator/Keynote: Stephen P. Cass(University of Colorado, USA)
Transmastoid Repair of Superior Semicircular Canal Dehiscence
Chair: 山下 裕司(山口大学)
Symposium participant: Daniel J. Lee(Harvard Medical School, USA)
Middle fossa craniotomy approach for repair of superior canal dehiscence following failed round window surgery
Symposium participant: 山内 大輔(東北大学)
The technique and benefits of plugging by using underwater endoscopic ear surgery for superior semicircular canal syndrome
Special commentator: Joseph Santos-Sacchi(Yale University School of Medicine, USA)
Superior Canal Dehiscence Syndrome (上半規管裂隙症候群:SCDS) では、上半規管を被っている中頭蓋窩天蓋や上錐体洞近傍の上半規管周囲に骨欠損を生じ、瘻孔症状、Tullio現象、難聴などさまざまな臨床症状を呈する。瘻孔症状やTullio現象は上半規管の刺激によって生じるため、特徴的な眼球偏倚が認められる。すなわち、回旋成分を含んだ垂直性の動きで、上半規管が正に刺激されると上方に、負に刺激されると下方に眼球が偏倚する。 難聴は伝音難聴も感音難聴も生じうる。
本セッションでは、SCDSの手術療法に注目して講演を行なっていただき、病態解明にアプローチしたい。Dr. Stephen P. Cassからは、transmastoid canal plugging法を中心に、キーノートレクチャーを行なっていただく。Dr. Daniel J. Leeからは、Round window occlusion法の不成功例に対するMiddle fossa craniotomy approach法について解説していただく。山内大輔先生には、内視鏡を用いた手術法について紹介していただく。Dr. Joseph Santos-Sacchiからは、3人の先生の講演に対するコメントをいただく。
テーマセッション12
MIDDLE EAR SURGERY
Classification of cholesteatoma and surgical strategies
Moderator/Keynote: Matthew Yung(Ipswich Hospital, United Kingdom)
From endoscopic ear surgery to mastoid obliteration in cholesteatoma surgery: the Ipswich strategies
Chair/Symposium participant: 東野 哲也(宮崎大学)
Introduction to the EAONO/JOS staging system for middle ear cholesteatoma and the IOOG categorization for tympanomastoid surgery
Symposium participant: 小森 学(東京慈恵会医科大学附属第三病院)
Results from the Japan Otological Society registry data set
Symposium participant: Adrian James(University of Toronto, Canada)
International collaboration validates EAONO/JOS cholesteatoma classification
Symposium participant: 松本 有(東京大学)
Simple Data Entry for the IOOG SAMEO-ATO Framework and the EAONO/JOS System
日本耳科学会から提案された真珠腫進展度分類や術式名称は、真珠腫治療に関わる医療者が統一された病態分類とステージ分類を共有することにより、術式選択や術後成績、また施設間の診療情報交換の適正化を図る目的で作成された。これらの分類案は、真珠腫分類のEAONO/JOS joint consensus (2017)や中耳手術の国際分類 IOOG Categorization of Tympanomastoid Surgery (2018)の土台として大きな役割を演じた。本セッションでは、これらの国際プロジェクトを日本耳科学会と共に主導したMatthew Yung先生とAdrian James先生を迎え、多施設登録研究の成果から見えてくる真珠腫進展度分類の意義や術式分類の問題点を明らかにするとともに、本進展度分類が術式選択に海外でどのように活用されているのかYung先生のご経験を紹介頂く。このセッションが、我が国における本国際分類の適切な理解と今後の普及促進に寄与できるよう5名のパネリストによる討論を深めたい。この機会にフロアからも建設的なご意見を頂戴できれば幸いである。
テーマセッション13
AUDITORY IMPLANTS
Middle ear implant and auditory brainstem implant
Moderator/keynote: Joachim Müller(University of Munich, Germany)
AUDITORY IMPLANTS―Middle ear implant―
Chair/Panelist: 土井 勝美(近畿大学)
Panelist: 岩崎 聡(国際医療福祉大学三田病院)
Panelist: Kristianna Mey(Copenhagen University Hospital, Denmark)
Commentator: Daniel J. Lee(Harvard Medical School, USA)
Micro-structured thin-film technology for the development of conformal auditory brainstem implant (ABI) electrode arrays
国内では、伝音難聴・混合性難聴に対する人工聴覚器として、それぞれ多施設臨床治験を経て、2016年に人工中耳VSB(Vibrant Soundbridge®、メドエル社)が、2013年に植込型骨導補聴器BAHA(Bone-Anchored Hearing Aid、Baha®、コクレア社)が保険承認され、症例の蓄積が進むとともに、その安全性と有効性の検証が進んでいる。本セッションでは、人工聴覚器医療に関して豊富な経験を有するJoachim Müller先生(ドイツ)によるkeynote lectureに続いて、岩崎 聡先生(国際医療福祉大)と私、さらにKristianna Mey先生(デンマーク)の3名が、各施設における人工聴覚器医療の現状について紹介する。
テーマセッション14
MENIER DISEASE
MRI for hydrops/Treatment modality
Moderator: Brandon Isaacson(UT Southwestern Medical Center, USA)
Chair/Symposium participant: 北原 糺(奈良県立医科大学)
Changes in vertigo frequency and endolymphatic volumes after endolymphatic sac surgery
Keynote /Symposium participant: 曾根 三千彦(名古屋大学)
Evaluation of endolymphatic hydrops on MRI
Symposium participant: Rudolf Probst(University Hospital Zürich, Switzerland)
Is it time to change the taxonomy of Ménière’s Disease?
Symposium participant: Søren Hansen(ENT clinic Frederiksberg/Copenhagen University Hospital, Denmark)
Surgery in Menieres disease: Retrolabyrinthine vestibular neurectomy and endolymphatic duct clipping
Special commentator: Joseph Santos-Sacchi(Yale University School of Medicine, USA)
大阪の山川、ロンドンのHallpikeらにより、メニエール病患者の側頭骨病理組織に内リンパ水腫が報告されてから80年が過ぎた。しかしながら、内リンパ水腫の発生原因およびメニエール病の発症原因はいまだ不明であり、神経耳科医はメニエール病の診断と治療において苦慮を強いられてきた。
今世紀に入り、名古屋大学の画像診断グループの功績により、内耳造影MRI法が確立され、内リンパ水腫の画像診断がいよいよ可能となった。今度は、神経耳科医がこの内耳造影MRI法による内リンパ水腫の描出を、メニエール病の診断と治療においてどのように扱うべきか、熟慮を重ねていく必要がある。
Theme Session14では、内耳造影MRI法による内リンパ水腫の画像診断について、現時点での進捗を理解するとともに、診断および治療における貢献の可能性についてdiscussionしたい。
ネクストジェネレーション
第29回耳科学会プログラム委員会の選考の上、下記のプログラムを採択いたしました。
ネクストジェネレーション1
AIが変える耳科学
モデレーター:工 穣 (信州大学)
モデレーター:松本 希(九州大学)
- 企画意図
100年来の技術革新といわれる深層学習(ディープラーニング)技術により、人工知能(AI)の研究分野が急速に発展し、医療の世界にも大きく入り込んできている。医療画像解析・クリニカルシークエンス解析など様々な分野においてその活用が期待されており、大量の医療情報を統合して革新的医療システムを確立するにはAI技術が不可欠であると考える。
長きにわたり顕微鏡による職人芸とされてきた耳科手術にも技術革新の波が襲い、内視鏡や外視鏡によるHead-up surgeryが注目されてきている。同時に画像の高解像度化、3D化も進んできており、大量の情報を短時間で効率的に解析してよい診療へつなげるためにも、AI技術の発展は欠かせない。
本企画では、「AIが変える耳科学」と題し、AIとは何か?から、AIによって純音聴力データを分類できるか?、中耳炎の診断はどこまでできるか?音声の聴覚印象を判定できるか?など、近い将来耳科学に導入/応用が見込まれるAI研究の現状、進捗と将来の臨床応用の展開について講演いただく。
演者:鈴木 伸嘉(なのはな みみ・はな・のどクリニック)
難聴患者を統計学的手法で分類する方法
演者:工 穣(信州大学)
耳疾患の画像診断はどこまで可能か?
演者:李 庸學(九州大学)
AI技術を用いたGRBAS尺度の自動推定
演者:松本 希(九州大学)
スマートホンの音声認識技術をAIとして利用する手法
ネクストジェネレーション2
耳管治療新時代における耳管機能検査のNew Standard
モデレーター:増田 正次(杏林大学)
- 企画意図
耳管は解剖学的に観察、処置が困難であるがゆえ、検査・治療法の開発が進み難い領域であった。しかし近年、精鋭たちの開発したOriginalな方法がNew Standardへと進化を遂げ、耳管医療は新たな局面を迎えている。耳管ピン挿入術や耳管バルーン拡張術など、耳管に対する外科的治療法が今後普及することが予想される。本セッションではこれらの新しい治療の適応決定に必須となるであろう検査法のNew Standardを紹介する。また、今後解明すべき病態生理や開発すべき治療法について議論を行う。会員は、耳管医療の実践には包括的検査法を要することが認識できるであろう。また、少しの工夫によりだれもが利用可能で有用性の高い医療が創出できることに気づくであろう。本セッションが耳管医療発展の起爆剤となることを願う。
演者:伊勢 桃子(熊本大学)
耳管開放症とその精神特性
演者:大田 重人(兵庫医科大学)
音響法を活用した体位変換耳管機能検査(大田法)
演者:吉岡 哲志(藤田医科大学)
耳管の画像検査
演者:池田 怜吉(仙塩利府病院)
耳管開放症に対する耳管ピン手術―有効性・安全性向上のための工夫
演者:南 修司郎(東京医療センター)
中耳―鼻咽腔細菌叢関門としての耳管機能について解説
(細菌叢のメタゲノム解析結果から)
ネクストジェネレーション3
内視鏡下耳科手術 ―安全で確実な耳科手術の追求―
モデレーター:山内 大輔(東北大学)
- 企画意図
近年、内視鏡性能の飛躍的な向上とともに、多くの診療科で内視鏡下手術が低侵襲手術として脚光を浴び、急速に普及している。耳鼻咽喉科領域についても例外ではなく、特に耳科領域では経外耳道的内視鏡下耳科手術(TEES; transcanal endoscopic ear surgery)に代表される内視鏡を用いた低侵襲な耳科手術の発展が目覚ましい。本セッションでは、耳科手術のパラダイムシフトを実際に感じながら日々臨床、研究の最前線で活躍している術者が、内視鏡下耳科手術の安全性・確実性について、それぞれの視点から講演する。
最初は、TEESを安全におこなうための側頭骨標本解剖について、京都大学の岡野高之先生にご担当いただく。京都大学での側頭骨解剖実習での貴重な研究成果をもとに、TEESを安全に行うために必要な解剖の知識と、実際の症例への応用について講演いただく。
次に、これからTEESをはじめるために必要なこと、器具の使用のコツについて、東京大学の松本有先生にご担当いただく。TEESの利点である広角視野を意識した弯曲型の器械、TEESの欠点である片手操作を補うための吸引付きの器械、また演者が開発した骨鋭匙保持具について解説いただく。
後半はTEESの応用編として、Powered TEESの有用性と手技について山形大学の伊藤 吏先生、TEESによる中耳粘膜移植について東京慈恵会医科大学の山本和央先生、水中内視鏡耳科手術の手技については小生がそれぞれ講演する。伊藤先生には、ソノペットによるPowered TEESの留意点、内視鏡光源による温度上昇に関する研究についてご呈示いただき、実践的な症例を提示いただく。山本先生には中耳粘膜移植の実際の手技、その効果、今後の展望などについて解説いただく。山内は水中内視鏡手技の適応や実際の方法について、わかりやすく講演する。
最後に壇上にて、テーマである”安全で確実な内視鏡下耳科手術”をどのようにはじめ、また追求していけばよいのか意見を交換する。演者を含めた“次世代”の術者が今後研鑽を積むために、本セッションが大いに参考になれば幸いである。
演者:岡野 高之(京都大学)
中耳の解剖学的微細構造と内視鏡下耳科手術
演者:松本 有(東京大学)
これからTEESをはじめるために
演者:伊藤 吏(山形大学)
Powered TEESの安全性と有効性について
演者:山本 和央(東京慈恵会医科大学)
当科における中耳内視鏡手術について
演者:山内 大輔(東北大学)
水中内視鏡手技の適応や実際の方法
ネクストジェネレーション4
内耳領域の再生医療研究・温故知新 ―OriginalからStandardへ―
モデレーター:大島 一男(大阪大学)
- 企画意図
かつての教科書には「内耳の感覚上皮の細胞は再生しない」と書かれてあったものだが、時代は移ろい、今や「内耳の再生」という言葉が人口に膾炙する時代となった。魚類の有毛細胞が生涯を通じて発生し続けることが示されたのが1981年。その後、鳥類、爬虫類などでも有毛細胞など感覚上皮の細胞が再生する能力を持っていることが分かってきた。1993年には、ついに哺乳類の感覚上皮も限定的ながら再生能を持っていることが示された。哺乳類での内耳再生の発見から四半世紀を経て、どのように内耳再生研究は進んできたのか?キーとなる研究を解説しながら、OriginalからStandardへの変遷について解説する。これから学ばれる方、あまりなじみのない方にも、内耳再生研究の面白さを感じて頂ければ幸いである。
当セッション内では、モデレーター自身により、これまでの内耳再生研究の歴史を振り返り、モデレーター自身が研究してきた内容を含めて解説する。すなわち、「内耳にはないと思われていた幹細胞が実は存在した」という内容および「ES/iPS細胞といった万能幹細胞から内耳系の細胞、特に有毛細胞へ分化誘導させる方法の確立」という内容である。次いで山本先生より「有毛細胞の再生促進因子の探索」というテーマで、Notchシグナルの話から現在注目されている単一細胞解析を用いた網羅的解析の話題までお話しいただく。そして、藤岡先生より「幹細胞医学・再生医療の実用化研究」というテーマで、幹細胞学の技術、特にヒトiPSの分化誘導技術を用いての創薬・新規治療法開発についてお話しいただく。我々3名だけをとっても互いの研究が連続性を持っていることを感じて頂きつつ、現在進行形で発展している内耳再生領域の一端に触れていただければ幸甚である。
演者:大島 一男(大阪大学)
内耳領域における幹細胞研究の歴史と現状と未来
演者:山本 典生(京都大学)
蝸牛有毛細胞再生促進因子の探索-Notchシグナルから網羅的解析まで
演者:藤岡 正人(慶應義塾大学)
幹細胞医学・再生医療の実用化研究:創薬の立場から
ネクストジェネレーション5
側頭骨頭蓋底外科手術の再発展を目指して
モデレーター:大石 直樹(慶應義塾大学)
- 企画意図
本学会における側頭骨頭蓋底外科領域の手術演題は、2000年ごろより明らかな減少傾向にある。
本年の学術講演会のテーマ「Originalからstandardへ」に側頭骨頭蓋底手術の現状を当てはめてみると、1.1960-70年代の黎明期の後、柳原尚明先生、小松崎篤先生、神崎仁先生をはじめとする現在70-80歳代になられている耳科学の巨人の先生方は、数百例の聴神経腫瘍手術経験を有し多くの頭蓋底手術をなさっていたが、2.現在60歳代のご定年前後の先生方がご活躍の時代を経て、3.いまの現役世代で「側頭骨頭蓋底外科医」は国内全体でごくわずかしかおらず、極めて先細りの状況である。つまり、20年から30年前にはむしろ「standard」になりつつあったが、現在はごく一部の術者のみが施行する「original」な状況に逆戻りしている感がある。 時代背景として、放射線化学療法の発展や、疾患の自然経過の解明などによる手術適応症例自体の減少があり、さらに脳神経外科領域でのmicrosurgeryの発展により、潜在的に耳科医が頭蓋底手術を行うべき症例自体が減少している事実は存在する。しかしながら、様々な神経耳科的症状を呈する聴神経腫瘍をはじめとする側頭骨頭蓋底外科領域の疾患は、本来であれば耳科医がもっと診断や治療に積極的に関与すべき領域であり、それが患者の利益にもつながると信じている。
今後の教育環境の整備、手術の安全性の向上などを目指していけば、再度耳科医による側頭骨頭蓋底外科が発展する時代が来ることは期待できる。本企画では、現在40歳代で頭蓋底手術を志してご活躍中の先生方に、1.いままでどのような経験を経て側頭骨頭蓋底手術を志すようになったか、2.いま感じている最大の壁はなにか、3.手術の安全性はどのように担保してきているか(どのような工夫をしているか)、4.今後の目指す方向、などについてご発表いただく予定である。そして、国内のみの視点に偏らないよう、耳科医が取り組む聴神経腫瘍臨床の先進国であるデンマークからも、Lateral skull base surgery for young otologists in Denmarkのタイトルでご講演をお願いした。
5年前の第24回日本耳科学会(高橋姿会長)において、シンポジウム「聴神経腫瘍への対応-明日の側頭骨外科医のために-」を当時一人の聴衆として、各演者の先生方のご発表に心を熱くして、ご講演を拝聴した。そのシンポジウムでは、高橋姿先生が司会をされ、村上信五先生、橋本省先生、宮崎日出海先生そして小林俊光先生がご発表され、ご自身の聴神経腫瘍診療に関わってこられた歴史を振り返り、若手を鼓舞されていた(Otol Jpn 25(3) 2015に特集あり)。そのシンポジウムは、私自身にとって、側頭骨頭蓋底手術への積極的関与に向けて背中を押していただいた機会であったと感じている。
本企画が、若手耳科医の心を鼓舞し、側頭骨頭蓋底外科領域への若手の参入につながり、本領域の発展に寄与し、そして一人でも多くの患者の利益につながることになれば幸いである。
演者:山田 啓之(愛媛大学)
側頭骨頭蓋底外科医を目指して
演者:稲垣 彰(名古屋市立大学)
側頭骨頭蓋底外科手術の再発展を目指して
演者:高田 雄介(順天堂大学)
聴神経腫瘍の手術を受けて始まったこと
演者:Martin Nue Møller(Copenhagen University, Denmark)
Lateral skull base surgery for young otologists in Denmark
ネクストジェネレーション6
これからの人工内耳医療 ―日本から世界への発信―
モデレーター:山本 典生(京都大学)
- 企画意図
世界で人工内耳装用者が60万人を越え、両側人工内耳装用、残存聴力活用型人工内耳など、人工内耳医療は近年多様な発展を遂げている。これらの新しい人工内耳医療は海外で発展して本邦に導入されている。一方、日本においては、人口当たりの装用者数が他国と比べて少なく世界における日本の人工内耳医療の占める位置は決して高くない。
しかし、本邦で人工内耳医療が発展を遂げていないわけではない。本企画では、世界の人工内耳医療の発展に貢献できる日本発のオリジナリティを持った技術、試み、研究を取り上げ、それらを議論することにより、日本から世界に向けて新たな人工内耳医療の提案を行えるきっかけを作りたい。数多くある日本発の人工内耳医療の中から、術前シミュレーション(松本希先生、九州大学)、遠隔マッピング、遠隔(リ)ハビリテーション(高野賢一先生、札幌医科大学)、人工内耳装用者の発声のピッチコントロール(山崎博司先生、大阪赤十字病院)、術中CTの使用(山本、京都大学)の4つのトピックを議論する。
演者:松本 希(九州大学)
術前シミュレーションで蝸牛の方向を厳密に特定する意義
演者:山本 典生(京都大学)
術中コーンビームCTによる人工内耳電極の評価
演者:高野 賢一(札幌医科大学)
遠隔マッピング・遠隔言語訓練の試み
演者:山崎 博司(大阪赤十字病院)
人工内耳装用者の発声コントロールに関する研究
ネクストジェネレーション7
難聴のPrecision Medicine ―遺伝子診断から遺伝子治療へ―
モデレーター:茂木 英明(相澤病院/信州大学)
- 企画意図
感音難聴を対象とした分子生物学的な治療アプローチに関する研究は多い。しかし、感音難聴の原因は様々である。そのうちの一つである遺伝性難聴は、昨今のゲノム研究の発展により、原因遺伝子変異のみならず、変異から発症する難聴のメカニズムの解明が急速に進んでいる。このような背景から、特異的な遺伝子治療の開発が期待されている疾患でもある。本セッションで、感音難聴の遺伝子診断から遺伝子治療の開発への筋道を示したい。
まず必要なことは、感音難聴の原因診断である。現在、ゲノム医療の分野で、Dryなバイオインフォマティックスは必須である。超並列遺伝子解析から見出される数万の遺伝子変異の中から、高度なコンピュータ処理によって真の病的変異を絞り込み突き止める。しかしながらこれは生物学的な裏付けに乏しく、見出された遺伝子変異が生体内でどのような異常をもたらすかは評価し得ない。Wetな細胞生物学的な実験が、原因遺伝子変異の病原性、程度、発症のメカニズムを検討するために有用であるが、スループットの低さを考えると、バイオインフォマティックスによる候補遺伝子の絞り込みが必要である。両者を組み合わせることで、原因遺伝子変異の絞り込みから、生物学的な特性の評価、遺伝子治療法の選択へと、効率の良い研究へつながる。昨今、ヒトで見出されているのと同じ遺伝子変異による難聴モデルマウスにたいして、遺伝子治療を行う研究が盛んに行われており、多くの成果が報告されている。それぞれ異なる原因遺伝子による難聴を患う患者さんに対しての個別化医療、Precision Medicineが、根本的治療として、感音難聴の克服へとつながる。
演者:西尾 信哉(信州大学)
バイオインフォマティクスによる遺伝子変異の評価検討
演者:和佐野 浩一郎(東京医療センター)
同定されたバリアントに対する生物学的な検討の意義
演者:吉村 豪兼(信州大学)
遺伝性難聴に対する遺伝子治療の展望
ネクストジェネレーション8
”新しい治療”を創り出す ―産学官の"現場"の若手たち―
モデレーター:藤岡 正人(慶應義塾大学)
- 企画意図
Translational Researchという言葉を耳にするようになり久しい。このセッションでは、本学会のテーマである“Original to Standard”をまさに具現化すべく、治療法に乏しい疾患への開発研究に携わっている、産・学・官の第一線の若手プレイヤー4名をお招きした。 はじめに各人のご経験と視点、現在進めているアプローチと、聴衆の若手へのメッセージをいただき、続いてシンポジウム形式で討議をする。 討議ではまず、「患者さんへのsolutionの提供」という最終目標は共通しても、立場が異なると見方がときに大きく異なるという現実を具体的に共有したい。続いて、多くの異なるstakeholderが関与する中、日本発で新しい医療を創り出すための仕組み・環境(いわゆるeco-system)を、国家や地方自治体、行政がどのように整備しようとし、実践しているか、あるいは大学や企業体はどう関わっているのかを提示していただく。 今回お呼びした演者の方々は、医師、研究者、AMED、PMDA、地方自治体、大手製薬企業、バイオベンチャーと、異なるバックグラウンドを持ち、かつそれぞれの中で実務を精力的に進める“実働部隊”である。互いの質疑応答を交えながら、産・学・官それぞれの“事件の現場”発の論点を整理し、議論を深めたい。
医師が行う基礎研究の多くは、将来の治療につながりうる発見や発明を伴う、いわゆる“シーズ”を含むが、この実用化には上述の相異なる視点を呑み込んだ形での"translation"が必要となる。そして、一大学人として残念なことだが、新しい医療の開発という激動のフィールドにおいて、アカデミアは多くの場面で最も遅れている組織と言われがちである。本シンポジウムを通して、柔軟な思考と吸収力を持つ耳科領域のphysician scientistsの聴衆の方々が、何かを感じ取り、何らかの鳥瞰した視野・スタンスを得て、各人の研究に活かしていただければ、望外の幸せである。
演者:武内 俊樹(慶應義塾大学小児科/元内閣官房 健康・医療戦略室)
演者:黑川 友哉(千葉大学/医薬品医療機器総合機構)
演者:阿部 圭悟(東京都政策企画局渉外課)
演者:長倉 晃(アステラス製薬株式会社研究本部)
ネクストジェネレーション9
内リンパ水腫画像検査 ―日本のOriginalから世界のStandard、そして新たな展開へ―
モデレーター:今井 貴夫(大阪大学)
- 企画意図
名古屋大学が、メニエール病における内耳の内リンパ水腫を造影MRIにて画像化する「内リンパ水腫画像検査」を開発した(Nakashima T et al. Laryngoscope 2007)。当検査は当初、シーメンス社製の3テスラMRIを用いた名古屋大学originalの検査として開発された。その後、このシーメンス社製MRI用のプロトコールは世界へ広く普及した。しかし、当検査のさらなる普及のためには他社製のMRI機種でも実施できる必要がある。現在GE社製のMRIでも当検査は可能となった(Imai T et al. Eur Arch Otorhinolaryngol 2017)。健康成人でのコントロールデータはすでに存在し、メニエール病症例では当検査にて高率に内リンパ水腫が検出される。メニエール病診断における当検査の感度、特異度は極めて高いことが示されているので(宇野、今井他. 日耳鼻 2013; Ito T et al. Acta Otolaryngol 2016)、当検査はすでにメニエール病診断における世界のstandardになっている。当検査は現在、メニエール病の診断のみならず研究のツールとしても用いられている。日本で開発された検査であるので、これを用いた研究に関し我々日本耳科学会会員は優位な立場にあり、世界をリードすべきである。当企画では、内リンパ水腫画像検査を用いてメニエール病に関する最先端の研究を行っているシンポジストに、その研究内容を紹介してもらい、耳科学会会員に興味を持ってもらい、多くの施設で当検査を実施してもらえるように導く。その結果として、内リンパ水腫に関する新しい仮説を日本から世界へ発信する体制作りへとつなげることが当企画の目的である。
演者:今井 貴夫(大阪大学)
内耳造影MRIでの水腫の有無とめまい発作時の眼振の性状からの内リンパ水腫の分類
演者:伊藤 妙子(奈良県立医科大学)
内耳造影MRIはメニエール病の診断に有用か
演者:杉本 賢文(名古屋大学)
MRI評価にて半規管内へ内リンパ腔が突出しヘルニア状所見を呈する例の検討
演者:福嶋 宗久(関西労災病院)
内リンパ水腫からみるメニエール病の新たな側面
ネクストジェネレーション10
補聴器および人工聴覚器の適応の考え方のコンセンサス
モデレーター:新田 清一(済生会宇都宮病院)
- 企画意図
近年、難聴に対する医療として、人工内耳、人工中耳、骨導インプラント、軟骨伝導補聴器などの選択肢が出てきた。また従来の気導補聴器の性能も向上しており、高度難聴に対してもその装用効果を認めることができる。ただ、それぞれの適応がオーバーラップしており、臨床の現場ではどの器機を選択すれば患者にとって最良なのか、悩むことが少なくない。
本セッションでは、まず演者が各人工聴覚器の基本的な適応について紹介する。次に、適応に迷う症例を提示する。各症例において、聴衆に自分の選択を回答してもらう予定である。その後各演者が治療選択の考え方および結果を報告する。明確に適応を決めるのは難しいと思われるので、適応決定における考え方を共有できれば幸いである。
演者:南 修司郎(東京医療センター)
補聴器および人工聴覚器の適応の考え方のコンセンサス:人工内耳
演者:高橋 優宏(国際医療福祉大学三田病院)
補聴器および人工聴覚器の適応の考え方のコンセンサス:人工中耳VSB
演者:我那覇 章(宮崎大学)
補聴器および人工聴覚器の適応の考え方のコンセンサス:骨固定型補聴器(Baha®)
演者:西山 崇経(慶應義塾大学/川崎市立川崎病院)
補聴器および人工聴覚器の適応の考え方のコンセンサス:軟骨伝導補聴器
演者:大崎 康宏(近畿大学)
補聴器および人工聴覚器の適応の考え方のコンセンサス:残存聴力活用型人工内耳 EAS (electric acoustic stimulation)
ネクストジェネレーション11
騒音性聴覚障害研究の新展開 ―病態の最新知見と治療法開発にむけて―
モデレーター:水足 邦雄(防衛医科大学校)
- 企画意図
近年、若手医師の基礎研究離れが指摘されているが、このセッションでは実際に基礎研究を続けている我々が、どのような姿勢で耳科学研究を行っているか、研究での困難を克服するための工夫などを若手研究者に伝え共有したい。
近年、騒音性聴覚障害の研究は新しい局面を迎え、「古くて新しい」研究領域となっている。東北大学の本蔵先生から酸化ストレス防御に関わるNRF2遺伝子に注目して、遺伝子改変マウスを用いた研究がどのようにヒトでの表現型に関わっているかを解説する。さらに騒音性聴覚障害の病態としてcochlear synaptopathyという全く新しい概念が2009年に提唱され、”hidden hearing loss”とも呼ばれている。この病態について、防衛医大の水足が臨床的な意義、東北大学の鈴木先生が将来的な展望も含めて解説する。
演者:水足 邦雄(防衛医科大学校)
Cochlear synaptopathyと耳鳴発生メカニズムの解明
演者:本蔵 陽平(東北大学)
騒音性難聴の発症とその予防に対する、転写因子NRF2の機能の解明
演者:鈴木 淳(東北大学)
“Hidden hearing loss” の治療法開発にむけて
パネルディスカッション
外来処置パネルディスカッション
術後の運命は処置で変えられるか ―術前後の耳処置とそのキーポイント―
司会:細田 泰男(細田耳鼻科 EAR CLINIC)
演者:細田 泰男(細田耳鼻科 EAR CLINIC)
河野 浩万(河野耳鼻咽喉科Ear Surgi Clinic)
田邉 牧人(老木医院 山本中耳サージセンター)
小西 将矢(こにし耳鼻咽喉科 Konishi Ear Clinic)
松田 圭二(宮崎大学/まつだ耳鼻咽喉科・宮崎サージクリニック)
外来手術パネルディスカッション
耳科領域における外来手術の適応と限界
司会:湯浅 有(仙台・中耳サージセンター)
演者:小山 悟(こやま耳鼻咽喉科)
高橋 辰(高橋耳鼻咽喉科眼科クリニック)
貞安 令(東京女子医科大学東医療センター)
聴衆参加型パネルディスカッション
顔面神経麻痺 ー 3Dビデオを観てつけてみよう、柳原40点法
司会:萩森 伸一(大阪医科大学)
稲村 博雄(いなむら耳鼻咽喉科クリニック)
パネリスト:
濵田 昌史(東海大学)
松代 直樹(大阪警察病院)
山田 啓之(愛媛大学)
阿部 靖弘(山形大学)
稲垣 彰(名古屋市立大学)
特別コメンテーター:
柳原 尚明(愛媛大学名誉教授)
村上 信五(名古屋市立東部医療センター)
話題提供:
堀 龍介(天理よろづ相談所病院)
教育セミナー
耳鼻咽喉科領域講習・対象プログラム
教育セミナー1
側頭骨手術解剖実習の基礎
演者:平海 晴一(岩手医科大学)
教育セミナー2
顔面神経減荷術
演者:稲垣 彰(名古屋市立大学)
教育セミナー3
耳小骨形成(アブミ骨手術を含む)
演者:羽藤 直人(愛媛大学)
教育セミナー4
人工聴覚器手術
演者:野口 佳裕(国際医療福祉大学)
教育セミナー5
上半規管裂隙症候群、内耳瘻孔、外リンパ瘻の手術
演者:山内 大輔(東北大学)
教育セミナー6
外耳道削除型鼓室形成術
演者:山本 裕(東京慈恵会医科大学)
教育セミナー7
TEES
演者:伊藤 吏(山形大学)
教育セミナー8
外耳道後壁保存型鼓室形成術
演者:我那覇 章(宮崎大学)
海外勤務セッション
My story as a Japanese ENT surgeon in the US medical society
司会:池田 勝久(順天堂大学)
演者:Akira Ishiyama(University of California, Los Angeles, USA)
Tomoko Makishima(University of Texas Medical Branch, USA)
会長講演
Ear Surgery - Now and in the Future
司会:村上 信五(名古屋市立東部医療センター)
演者:欠畑 誠治(山形大学)
共通講習セミナー
専門医共通講習・対象プログラム
(倫理)
日常診療での医療倫理(倫理)
司会:大森 孝一(京都大学)
演者:髙橋 晴雄(長崎みなとメディカルセンター)
(感染)
宿主病原体相互関係より考える感染症治療
司会:大島 猛史(日本大学)
演者:保富 宗城(和歌山県立医科大学)
共催セミナー
スイーツセミナー
6年間のブータン王国における耳科手術支援事業(SPIO承認)を終えて
司会:小川 郁(慶應義塾大学)
演者:湯浅 涼(仙台・中耳サージセンター)
共催:途上国耳科手術支援事業(SPIO承認)
ランチョンセミナー1
ヘッドアップサージャリーによる耳科手術 ~4K 3Dイメージングがもたらす新たな可能性~
司会:小島 博己(東京慈恵会医科大学)
演者:柿木 章伸(神戸大学)
堤 剛(東京医科歯科大学)
共催:オリンパス株式会社
ランチョンセミナー2
移動式コーンビームCTの耳科手術中における活用
司会:東野 哲也(宮崎大学)
演者:山本 典生(京都大学)
共催:株式会社モリタ製作所
ランチョンセミナー3
Cochlear Implantation: Pushing the Envelope
司会:宇佐美 真一(信州大学)
演者:George B. Wanna(New York Eye and Ear and Beth Israel of Mount Sinai, USA)
共催:メドエルジャパン株式会社
ランチョンセミナー4
エキスパートに学ぶ手術用顕微鏡を用いた耳科手術
司会:阪上 雅史(兵庫医科大学)
演者:大石 直樹(慶應義塾大学)
湯浅 有(仙台・中耳サージセンター)
共催:カールツァイスメディテック株式会社
ランチョンセミナー5
難治性中耳炎治療の工夫と課題 ―I型アレルギーとの関連も含めて―
司会:藤枝 重治(福井大学)
演者:山田 武千代(秋田大学)
共催:グラクソ・スミスクライン株式会社
ランチョンセミナー6
The Electro-Neural Interface: Perimodiolar Electrodes in Cochlear Implantation
司会:伊藤 壽一(滋賀県立総合病院研究所)
演者:Blake C. Papsin(The Hospital for Sick Children, Toronto, Canada)
共催:株式会社日本コクレア
ランチョンセミナー7
スタンダードな治療へ進化する鼓膜再生療法 鼓膜再生療法の使用上の注意点とそのコツ
司会:髙橋 晴雄(長崎みなとメディカルセンター)
演者:金丸 眞一(北野病院/臨床研究情報センター)
共催:ノーベルファーマ株式会社
ランチョンセミナー8
VITOM® 3D 外視鏡を用いたHeads-up Ear Surgery
司会:池園 哲郎(埼玉医科大学)
演者:蓑田 涼生(熊本総合病院)
共催:カールストルツ・エンドスコピー・ジャパン株式会社
ランチョンセミナー9
側頭骨手術におけるStealth Station ENTの「九大式」使い方
司会:飯野 ゆき子(東京北医療センター)
演者:松本 希(九州大学)
共催:日本メドトロニック株式会社
ランチョンセミナー10
Relationship Between Cochlear Implant Electrode Positioning and Hearing Outcomes
司会:土井 勝美(近畿大学)
演者:Alejandro Rivas(Vanderbilt University Medical Center, USA)
共催:日本光電工業株式会社
ランチョンセミナー11
メディカルイラストレーション講座~伝わる手術記録~
司会:小川 郁(慶應義塾大学)
演者:馬場 元毅(東埼玉総合病院附属清地クリニック 脳神経外科)
二井 一則(山形県立中央病院)
コメンテーター:
Daniele Marchioni(University of Verona, Italy)
共催:マキチエ株式会社
ランチョンセミナー12
薬剤耐性(AMR)アクションプランに基づく急性中耳炎治療
司会:村上 信五(名古屋市立東部医療センター)
演者:保富 宗城(和歌山県立医科大学)
共催:富士フイルム富山化学株式会社
ランチョンセミナー13
メニエール病の段階的治療-中耳加圧装置による中耳加圧治療を中心に-
司会:武田 憲昭(徳島大学)
演者:將積 日出夫(富山大学)
共催:第一医科株式会社
ランチョンセミナー14
難治性中耳炎の新展開
司会:原渕 保明(旭川医科大学)
演者:森田 由香(新潟大学)
吉田 尚弘(自治医科大学附属さいたま医療センター)
共催:大鵬薬品工業株式会社
Dr.BABAのメディカルイラストレーションセミナー
事前申込み制
苦手なイラスト描画を克服し、短時間で手術イラストを完成させるために
司会:神﨑 晶(慶應義塾大学)
演者:馬場 元毅(東埼玉総合病院附属清地クリニック 脳神経外科)
英語論文ワークショップ
司会:竹野 幸夫(広島大学)
演者:Ron Read(Human Global Communications Co., Ltd.)
共催:英文校正エゴナ
居合道入門
武士道精神に基づく思考による欠損と不足を補う侍の身体操法について
司会:佐藤 宏昭(岩手医科大学)
演者:阿部 吉宏(阿部派一刀流)