第29回日本耳科学会

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ネクストジェネレーション 企画一覧

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ネクストジェネレーション 企画一覧

ネクストジェネレーション 企画一覧

2019年7月30日時点   

第29回耳科学会プログラム委員会の選考の上、下記のプログラムを採択いたしました。

ネクストジェネレーション1

AIが変える耳科学

〈第2会場 10月10日(木)11:05~12:05〉 

モデレーター:工 穣 (信州大学)


モデレーター:松本 希(九州大学)


  • 企画意図
    100年来の技術革新といわれる深層学習(ディープラーニング)技術により、人工知能(AI)の研究分野が急速に発展し、医療の世界にも大きく入り込んできている。医療画像解析・クリニカルシークエンス解析など様々な分野においてその活用が期待されており、大量の医療情報を統合して革新的医療システムを確立するにはAI技術が不可欠であると考える。
     長きにわたり顕微鏡による職人芸とされてきた耳科手術にも技術革新の波が襲い、内視鏡や外視鏡によるHead-up surgeryが注目されてきている。同時に画像の高解像度化、3D化も進んできており、大量の情報を短時間で効率的に解析してよい診療へつなげるためにも、AI技術の発展は欠かせない。
     本企画では、「AIが変える耳科学」と題し、AIとは何か?から、AIによって純音聴力データを分類できるか?、中耳炎の診断はどこまでできるか?音声の聴覚印象を判定できるか?など、近い将来耳科学に導入/応用が見込まれるAI研究の現状、進捗と将来の臨床応用の展開について講演いただく。


演者:鈴木 伸嘉(なのはな みみ・はな・のどクリニック)
難聴患者を統計学的手法で分類する方法

演者:工 穣(信州大学)
耳疾患の画像診断はどこまで可能か?

演者:李 庸學(九州大学)
AI技術を用いたGRBAS尺度の自動推定

演者:松本 希(九州大学)
スマートホンの音声認識技術をAIとして利用する手法

ネクストジェネレーション2

耳管治療新時代における耳管機能検査のNew Standard

〈第2会場 10月10日(木)12:05~13:05〉 

モデレーター:増田 正次(杏林大学)


  • 企画意図
    耳管は解剖学的に観察、処置が困難であるがゆえ、検査・治療法の開発が進み難い領域であった。しかし近年、精鋭たちの開発したOriginalな方法がNew Standardへと進化を遂げ、耳管医療は新たな局面を迎えている。耳管ピン挿入術や耳管バルーン拡張術など、耳管に対する外科的治療法が今後普及することが予想される。本セッションではこれらの新しい治療の適応決定に必須となるであろう検査法のNew Standardを紹介する。また、今後解明すべき病態生理や開発すべき治療法について議論を行う。会員は、耳管医療の実践には包括的検査法を要することが認識できるであろう。また、少しの工夫によりだれもが利用可能で有用性の高い医療が創出できることに気づくであろう。本セッションが耳管医療発展の起爆剤となることを願う。


演者:伊勢 桃子(熊本大学)
耳管開放症とその精神特性

演者:大田 重人(兵庫医科大学)
音響法を活用した体位変換耳管機能検査(大田法)

演者:吉岡 哲志(藤田医科大学)
耳管の画像検査

演者:池田 怜吉(仙塩利府病院)
耳管開放症に対する耳管ピン手術―有効性・安全性向上のための工夫

演者:南 修司郎(東京医療センター)
中耳―鼻咽腔細菌叢関門としての耳管機能について解説
(細菌叢のメタゲノム解析結果から)


ネクストジェネレーション3

内視鏡下耳科手術 ―安全で確実な耳科手術の追求―

〈第2会場 10月10日(木)15:40~16:40〉 

モデレーター:山内 大輔(東北大学)


  • 企画意図
    近年、内視鏡性能の飛躍的な向上とともに、多くの診療科で内視鏡下手術が低侵襲手術として脚光を浴び、急速に普及している。耳鼻咽喉科領域についても例外ではなく、特に耳科領域では経外耳道的内視鏡下耳科手術(TEES; transcanal endoscopic ear surgery)に代表される内視鏡を用いた低侵襲な耳科手術の発展が目覚ましい。本セッションでは、耳科手術のパラダイムシフトを実際に感じながら日々臨床、研究の最前線で活躍している術者が、内視鏡下耳科手術の安全性・確実性について、それぞれの視点から講演する。
     最初は、TEESを安全におこなうための側頭骨標本解剖について、京都大学の岡野高之先生にご担当いただく。京都大学での側頭骨解剖実習での貴重な研究成果をもとに、TEESを安全に行うために必要な解剖の知識と、実際の症例への応用について講演いただく。
     次に、これからTEESをはじめるために必要なこと、器具の使用のコツについて、東京大学の松本有先生にご担当いただく。TEESの利点である広角視野を意識した弯曲型の器械、TEESの欠点である片手操作を補うための吸引付きの器械、また演者が開発した骨鋭匙保持具について解説いただく。
     後半はTEESの応用編として、Powered TEESの有用性と手技について山形大学の伊藤 吏先生、TEESによる中耳粘膜移植について東京慈恵会医科大学の山本和央先生、水中内視鏡耳科手術の手技については小生がそれぞれ講演する。伊藤先生には、ソノペットによるPowered TEESの留意点、内視鏡光源による温度上昇に関する研究についてご呈示いただき、実践的な症例を提示いただく。山本先生には中耳粘膜移植の実際の手技、その効果、今後の展望などについて解説いただく。山内は水中内視鏡手技の適応や実際の方法について、わかりやすく講演する。
     最後に壇上にて、テーマである”安全で確実な内視鏡下耳科手術”をどのようにはじめ、また追求していけばよいのか意見を交換する。演者を含めた“次世代”の術者が今後研鑽を積むために、本セッションが大いに参考になれば幸いである。


演者:岡野 高之(京都大学)
中耳の解剖学的微細構造と内視鏡下耳科手術

演者:松本 有(東京大学)
これからTEESをはじめるために

演者:伊藤 吏(山形大学)
Powered TEESの安全性と有効性について

演者:山本 和央(東京慈恵会医科大学)
当科における中耳内視鏡手術について

演者:山内 大輔(東北大学)
水中内視鏡手技の適応や実際の方法

ネクストジェネレーション4

内耳領域の再生医療研究・温故知新 ―OriginalからStandardへ―

〈第4会場 10月11日(金)9:30~10:30〉 

モデレーター:大島 一男(大阪大学)


  • 企画意図
    かつての教科書には「内耳の感覚上皮の細胞は再生しない」と書かれてあったものだが、時代は移ろい、今や「内耳の再生」という言葉が人口に膾炙する時代となった。魚類の有毛細胞が生涯を通じて発生し続けることが示されたのが1981年。その後、鳥類、爬虫類などでも有毛細胞など感覚上皮の細胞が再生する能力を持っていることが分かってきた。1993年には、ついに哺乳類の感覚上皮も限定的ながら再生能を持っていることが示された。哺乳類での内耳再生の発見から四半世紀を経て、どのように内耳再生研究は進んできたのか?キーとなる研究を解説しながら、OriginalからStandardへの変遷について解説する。これから学ばれる方、あまりなじみのない方にも、内耳再生研究の面白さを感じて頂ければ幸いである。
     当セッション内では、モデレーター自身により、これまでの内耳再生研究の歴史を振り返り、モデレーター自身が研究してきた内容を含めて解説する。すなわち、「内耳にはないと思われていた幹細胞が実は存在した」という内容および「ES/iPS細胞といった万能幹細胞から内耳系の細胞、特に有毛細胞へ分化誘導させる方法の確立」という内容である。次いで山本先生より「有毛細胞の再生促進因子の探索」というテーマで、Notchシグナルの話から現在注目されている単一細胞解析を用いた網羅的解析の話題までお話しいただく。そして、藤岡先生より「幹細胞医学・再生医療の実用化研究」というテーマで、幹細胞学の技術、特にヒトiPSの分化誘導技術を用いての創薬・新規治療法開発についてお話しいただく。我々3名だけをとっても互いの研究が連続性を持っていることを感じて頂きつつ、現在進行形で発展している内耳再生領域の一端に触れていただければ幸甚である。


演者:大島 一男(大阪大学)
内耳領域における幹細胞研究の歴史と現状と未来

演者:山本 典生(京都大学)
蝸牛有毛細胞再生促進因子の探索-Notchシグナルから網羅的解析まで

演者:藤岡 正人(慶應義塾大学)
幹細胞医学・再生医療の実用化研究:創薬の立場から

ネクストジェネレーション5

側頭骨頭蓋底外科手術の再発展を目指して

〈第2会場 10月11日(金)10:30~11:30〉 

モデレーター:大石 直樹(慶應義塾大学)


  • 企画意図
    本学会における側頭骨頭蓋底外科手術演題は2000年ごろより明らかな減少傾向にある。時代背景として、放射線化学療法の発展や、疾患の自然経過の解明などによる手術適応症例自体の減少があり、さらに脳神経外科領域でのmicrosurgeryの発展により、潜在的に耳科医が頭蓋底手術を行うべき症例自体が減少している事実は存在する。しかしながら、様々な神経耳科的症状を呈する聴神経腫瘍をはじめとする側頭骨頭蓋底外科領域の疾患は、本来であれば耳科医がもっと診断や治療に積極的に関与すべき領域であり、それが患者の利益にもつながると信じている。
     今後の教育環境の整備、手術の安全性の向上などを目指していけば、再度耳科医による側頭骨頭蓋底外科が発展する時代が来ることは期待できる。本企画では、現在40歳代で頭蓋底手術を志してご活躍中の先生方に、1.いままでどのような経験を経て側頭骨頭蓋底手術を志すようになったか、2.いま感じている最大の壁はなにか、3.手術の安全性はどのように担保してきているか(どのような工夫をしているか)、4.今後の目指す方向、などについてご発表いただく予定である。そして、国内のみの視点に偏らないよう、耳科医が取り組む聴神経腫瘍臨床の先進国であるデンマークからも、Lateral skull base surgery for young otologists in Denmarkのタイトルでご講演をお願いした。
     本企画が、若手耳科医の心を鼓舞し、側頭骨頭蓋底外科領域への若手の参入につながり、本領域の発展に寄与し、そして一人でも多くの患者の利益につながることになれば幸いである。


演者:山田 啓之(愛媛大学)
側頭骨頭蓋底外科医を目指して

演者:稲垣 彰(名古屋市立大学)
側頭骨頭蓋底外科手術の再発展を目指して

演者:高田  雄介(順天堂大学)
聴神経腫瘍の手術を受けて始まったこと

演者:Martin Nue Møller(Copenhagen University, Denmark)
Lateral skull base surgery for young otologists in Denmark

ネクストジェネレーション6

これからの人工内耳医療 ―日本から世界への発信―

〈第4会場 10月11日(金)11:35~12:35〉 

モデレーター:山本 典生(京都大学)


  • 企画意図
    世界で人工内耳装用者が60万人を越え、両側人工内耳装用、残存聴力活用型人工内耳など、人工内耳医療は近年多様な発展を遂げている。これらの新しい人工内耳医療は海外で発展して本邦に導入されている。一方、日本においては、人口当たりの装用者数が他国と比べて少なく世界における日本の人工内耳医療の占める位置は決して高くない。
     しかし、本邦で人工内耳医療が発展を遂げていないわけではない。本企画では、世界の人工内耳医療の発展に貢献できる日本発のオリジナリティを持った技術、試み、研究を取り上げ、それらを議論することにより、日本から世界に向けて新たな人工内耳医療の提案を行えるきっかけを作りたい。数多くある日本発の人工内耳医療の中から、術前シミュレーション(松本希先生、九州大学)、遠隔マッピング、遠隔(リ)ハビリテーション(高野賢一先生、札幌医科大学)、人工内耳装用者の発声のピッチコントロール(山崎博司先生、大阪赤十字病院)、術中CTの使用(山本、京都大学)の4つのトピックを議論する。


演者:松本 希(九州大学)
術前シミュレーションで蝸牛の方向を厳密に特定する意義

演者:山本 典生(京都大学)
術中コーンビームCTによる人工内耳電極の評価

演者:高野 賢一(札幌医科大学)
遠隔マッピング・遠隔言語訓練の試み

演者:山崎 博司(大阪赤十字病院)
人工内耳装用者の発声コントロールに関する研究

ネクストジェネレーション7

難聴のPrecision Medicine ―遺伝子診断から遺伝子治療へ―

〈第4会場 10月11日(金)14:30~15:30〉 

モデレーター:茂木 英明(相澤病院/信州大学)


  • 企画意図
    感音難聴を対象とした分子生物学的な治療アプローチに関する研究は多い。しかし、感音難聴の原因は様々である。そのうちの一つである遺伝性難聴は、昨今のゲノム研究の発展により、原因遺伝子変異のみならず、変異から発症する難聴のメカニズムの解明が急速に進んでいる。このような背景から、特異的な遺伝子治療の開発が期待されている疾患でもある。本セッションで、感音難聴の遺伝子診断から遺伝子治療の開発への筋道を示したい。
     まず必要なことは、感音難聴の原因診断である。現在、ゲノム医療の分野で、Dryなバイオインフォマティックスは必須である。超並列遺伝子解析から見出される数万の遺伝子変異の中から、高度なコンピュータ処理によって真の病的変異を絞り込み突き止める。しかしながらこれは生物学的な裏付けに乏しく、見出された遺伝子変異が生体内でどのような異常をもたらすかは評価し得ない。Wetな細胞生物学的な実験が、原因遺伝子変異の病原性、程度、発症のメカニズムを検討するために有用であるが、スループットの低さを考えると、バイオインフォマティックスによる候補遺伝子の絞り込みが必要である。両者を組み合わせることで、原因遺伝子変異の絞り込みから、生物学的な特性の評価、遺伝子治療法の選択へと、効率の良い研究へつながる。昨今、ヒトで見出されているのと同じ遺伝子変異による難聴モデルマウスにたいして、遺伝子治療を行う研究が盛んに行われており、多くの成果が報告されている。それぞれ異なる原因遺伝子による難聴を患う患者さんに対しての個別化医療、Precision Medicineが、根本的治療として、感音難聴の克服へとつながる。



演者:西尾 信哉(信州大学)
バイオインフォマティクスによる遺伝子変異の評価検討

演者:和佐野 浩一郎(東京医療センター)
同定されたバリアントに対する生物学的な検討の意義

演者:吉村 豪兼(信州大学)
遺伝性難聴に対する遺伝子治療の展望

ネクストジェネレーション8

”新しい治療”を創り出す ―産学官の"現場"の若手たち―

〈第4会場 10月11日(金)15:30~16:30〉 

モデレーター:藤岡 正人(慶應義塾大学)


  • 企画意図
    Translational Researchという言葉を耳にするようになり久しい。このセッションでは、本学会のテーマである“Original to Standard”をまさに具現化すべく、治療法に乏しい疾患への開発研究に携わっている、産・学・官の第一線の若手プレイヤー4名をお招きした。 はじめに各人のご経験と視点、現在進めているアプローチと、聴衆の若手へのメッセージをいただき、続いてシンポジウム形式で討議をする。 討議ではまず、「患者さんへのsolutionの提供」という最終目標は共通しても、立場が異なると見方がときに大きく異なるという現実を具体的に共有したい。続いて、多くの異なるstakeholderが関与する中、日本発で新しい医療を創り出すための仕組み・環境(いわゆるeco-system)を、国家や地方自治体、行政がどのように整備しようとし、実践しているか、あるいは大学や企業体はどう関わっているのかを提示していただく。 今回お呼びした演者の方々は、医師、研究者、AMED、PMDA、地方自治体、大手製薬企業、バイオベンチャーと、異なるバックグラウンドを持ち、かつそれぞれの中で実務を精力的に進める“実働部隊”である。互いの質疑応答を交えながら、産・学・官それぞれの“事件の現場”発の論点を整理し、議論を深めたい。
     医師が行う基礎研究の多くは、将来の治療につながりうる発見や発明を伴う、いわゆる“シーズ”を含むが、この実用化には上述の相異なる視点を呑み込んだ形での"translation"が必要となる。そして、一大学人として残念なことだが、新しい医療の開発という激動のフィールドにおいて、アカデミアは多くの場面で最も遅れている組織と言われがちである。本シンポジウムを通して、柔軟な思考と吸収力を持つ耳科領域のphysician scientistsの聴衆の方々が、何かを感じ取り、何らかの鳥瞰した視野・スタンスを得て、各人の研究に活かしていただければ、望外の幸せである。


演者:武内 俊樹(慶應義塾大学小児科/元内閣官房 健康・医療戦略室)
演者:黑川 友哉(千葉大学/医薬品医療機器総合機構)
演者:阿部 圭悟(東京都政策企画局渉外課)
演者:長倉 晃(アステラス製薬株式会社研究本部)

ネクストジェネレーション9

内リンパ水腫画像検査 ―日本のOriginalから世界のStandard、そして新たな展開へ―

〈第2会場 10月12日(土)8:00~9:00〉 

モデレーター:今井 貴夫(大阪大学)


  • 企画意図
    名古屋大学が、メニエール病における内耳の内リンパ水腫を造影MRIにて画像化する「内リンパ水腫画像検査」を開発した(Nakashima T et al. Laryngoscope 2007)。当検査は当初、シーメンス社製の3テスラMRIを用いた名古屋大学originalの検査として開発された。その後、このシーメンス社製MRI用のプロトコールは世界へ広く普及した。しかし、当検査のさらなる普及のためには他社製のMRI機種でも実施できる必要がある。現在GE社製のMRIでも当検査は可能となった(Imai T et al. Eur Arch Otorhinolaryngol 2017)。健康成人でのコントロールデータはすでに存在し、メニエール病症例では当検査にて高率に内リンパ水腫が検出される。メニエール病診断における当検査の感度、特異度は極めて高いことが示されているので(宇野、今井他. 日耳鼻 2013; Ito T et al. Acta Otolaryngol 2016)、当検査はすでにメニエール病診断における世界のstandardになっている。当検査は現在、メニエール病の診断のみならず研究のツールとしても用いられている。日本で開発された検査であるので、これを用いた研究に関し我々日本耳科学会会員は優位な立場にあり、世界をリードすべきである。当企画では、内リンパ水腫画像検査を用いてメニエール病に関する最先端の研究を行っているシンポジストに、その研究内容を紹介してもらい、耳科学会会員に興味を持ってもらい、多くの施設で当検査を実施してもらえるように導く。その結果として、内リンパ水腫に関する新しい仮説を日本から世界へ発信する体制作りへとつなげることが当企画の目的である。


演者:今井 貴夫(大阪大学)
内耳造影MRIでの水腫の有無とめまい発作時の眼振の性状からの内リンパ水腫の分類

演者:伊藤 妙子(奈良県立医科大学)
内耳造影MRIはメニエール病の診断に有用か

演者:杉本 賢文(名古屋大学)
MRI評価にて半規管内へ内リンパ腔が突出しヘルニア状所見を呈する例の検討

演者:福嶋 宗久(関西労災病院)
内リンパ水腫からみるメニエール病の新たな側面

ネクストジェネレーション10

補聴器および人工聴覚器の適応の考え方のコンセンサス

〈第4会場 10月12日(土)8:00~9:00〉 

モデレーター:新田 清一(済生会宇都宮病院)


  • 企画意図
    近年、難聴に対する医療として、人工内耳、人工中耳、骨導インプラント、軟骨伝導補聴器などの選択肢が出てきた。また従来の気導補聴器の性能も向上しており、高度難聴に対してもその装用効果を認めることができる。ただ、それぞれの適応がオーバーラップしており、臨床の現場ではどの器機を選択すれば患者にとって最良なのか、悩むことが少なくない。
     本セッションでは、まず演者が各人工聴覚器の基本的な適応について紹介する。次に、適応に迷う症例を提示する。各症例において、聴衆に自分の選択を回答してもらう予定である。その後各演者が治療選択の考え方および結果を報告する。明確に適応を決めるのは難しいと思われるので、適応決定における考え方を共有できれば幸いである。


演者:南 修司郎(東京医療センター)
補聴器および人工聴覚器の適応の考え方のコンセンサス:人工内耳

演者:高橋 優宏(国際医療福祉大学三田病院)
補聴器および人工聴覚器の適応の考え方のコンセンサス:人工中耳VSB

演者:我那覇 章(宮崎大学)
補聴器および人工聴覚器の適応の考え方のコンセンサス:骨固定型補聴器(Baha®)

演者:西山 崇経(慶應義塾大学/川崎市立川崎病院)
補聴器および人工聴覚器の適応の考え方のコンセンサス:軟骨伝導補聴器

演者:大崎 康宏(近畿大学)
補聴器および人工聴覚器の適応の考え方のコンセンサス:残存聴力活用型人工内耳 EAS (electric acoustic stimulation)

ネクストジェネレーション11

騒音性聴覚障害研究の新展開 ―病態の最新知見と治療法開発にむけて―

〈第1会場 10月12日(土)12:55~13:55〉 

モデレーター:水足 邦雄(防衛医科大学校)


  • 企画意図
    近年、若手医師の基礎研究離れが指摘されているが、このセッションでは実際に基礎研究を続けている我々が、どのような姿勢で耳科学研究を行っているか、研究での困難を克服するための工夫などを若手研究者に伝え共有したい。
     近年、騒音性聴覚障害の研究は新しい局面を迎え、「古くて新しい」研究領域となっている。東北大学の本蔵先生から酸化ストレス防御に関わるNRF2遺伝子に注目して、遺伝子改変マウスを用いた研究がどのようにヒトでの表現型に関わっているかを解説する。さらに騒音性聴覚障害の病態としてcochlear synaptopathyという全く新しい概念が2009年に提唱され、”hidden hearing loss”とも呼ばれている。この病態について、防衛医大の水足が臨床的な意義、東北大学の鈴木先生が将来的な展望も含めて解説する。


演者:水足 邦雄(防衛医科大学校)
Cochlear synaptopathyと耳鳴発生メカニズムの解明

演者:本蔵 陽平(東北大学)
騒音性難聴の発症とその予防に対する、転写因子NRF2の機能の解明

演者:鈴木 淳(東北大学)
“Hidden hearing loss” の治療法開発にむけて

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